画像の基本知識

直鞍ビジネス支援センター(エヌビズ)

2021年09月28日 08:45

今回は、資料やフライヤー、webサイトなどに欠かせない写真やイラストの画像の基本的なことについてお話ししようと思います。
文章だけでは伝わらない、または伝えにくいことは写真やイラストなどを使う方が効果的です。
というより、以前のブログにも書きましたが、プレゼン資料は「読ませない」ことがポイントになるので、写真や図解、グラフなど視覚的必要要素のみを載せて文章は口で説明したほうが分かりやすかったりします。
商品を紹介するフライヤーやwebサイトの印象も、ほぼアイキャッチ画像で決まってしまうと言っても過言ではありません。
デザインにとって画像はとても重要なのです。
「素敵な写真を撮る」のはもちろんのこと、編集の仕方も考えていきましょう。

まずは、ラスター形式画像とベクター形式画像についてお話しします。
画像には、ラスター形式(ビットマップ形式)とベクター形式の2種類があります。

◎ラスター形式画像
ピクセルという「点」で形成された画像です。
写真や画像イラストがこれにあたります。
面積あたりのピクセルの数によって鮮明度が変わります。
・面積あたりのピクセルの数が多い=鮮明な画像(解像度が高い)
・面積あたりのピクセルの数が少ない=荒い画像(解像度が低い)
拡張子・・・jpg、png、bmp、tiff、psd、、、
特徴・・・面積内のピクセル数が決まっているので、拡大しすぎると画像が荒くなる
画像のサイズと解像度によってデータサイズが変わる

◎ベクター形式画像
ラスター形式が「点」の集合体で形成されているのに対して、ベクター形式は「面」で形成された画像になります。
詳しくは「座標とそこを起点とする線の長さや角度の情報から計算された面と色情報を含んだ画像」です。
イラストレーターソフトで作る画像やオフィスソフトのオブジェクト、文字などがこれにあたります。
拡張子・・・eps、ai、、、
特徴・・・いくら拡大しても画像が乱れない
描くオブジェクトの大きさ、複雑さによってデータサイズが大きくなる




この辺りはなんとなく理解しておくと、画像を編集するときに便利だったりします。
ということで、次は編集についてです。

まず、ラスター画像である写真や画像イラストの場合解像度が低すぎると綺麗に見えないので、無理に拡大して使うのは避けた方がいいです。
ただしあまりにも高解像度の写真だとデータが重くなってしまうので気をつけてください。
画像をトリミングしたり背景を消したり、色合いを調整することを編集と言いますが、編集で最も高機能なのはフォトショップという有料で使えるソフトです。
私も主にこのソフトを使っていますが、使いこなすのに時間を要するのと有料なのでお勧めできません。
手軽な編集であれば、windowsに標準搭載されているフォトやペイント、Macの写真やプレビューがありますし、無料ソフトだとGIMPがよく使われているようです。
そもそもWordやPowerPointで資料作成する場合は、トリミングはもちろん、背景の削除、彩度(色みの強さや、あざやかさの度合い)や明度(色の明るさ、暗さ)の調整もできます。



次に、ベクター画像についてです。
例えば、手書きで簡単なイラストを描いてそれを資料に入れ込みたい。とか、ロゴマークを自分で手書きしたのでそれをデータ化したい。という時にベクター画像で作成します。
この場合、プロが使う本格的なソフトはイラストレーターという有料のソフトです。
こちらも簡単なイラストならば、PowerPointなどで作ることができます。
無料ソフトでは、Inkscapeというものもあります。
先ほど簡単なイラストならばと書きましたが、複雑なイラストでもパーツを一つずつ作って、重ねたり組み合わせたりして複雑なものを作ることも可能です。




この辺のやり方は言葉で説明するよりも、実践したほうが早いのでご興味ある方はNビズへ相談にいらしてください。
今は本当に色んなソフトで、しっかりとした編集ができることに驚きます。
無料でここまでのことができるの?と年に数万円のクラウド料を払っているのがバカバカしいような気分にもなってしまいます、、、
自分で編集した写真やイラストを使えば、あっという間に唯一無二な世界観が出来上がるので、みなさんもぜひ無料のソフトや今持っているソフトを使って挑戦してみてください。
「やってみたいけど、いまいちやり方がわからない、、」という方もNビズにお気軽に相談くださいね!

さて、全5回に渡っての「伝えるための資料を作る」シリーズブログは今回で最後になります。
私自身みなさんに分かりやすくお伝えできたか不安ですが。。

資料やフライヤーなどを作る際「伝えたい!」という思いが強い分、ついつい文章が多くなったり、説明や情報だけが渋滞してダラダラと長くなってしまったり。
そんな時、一度相手の視点に立って「伝わるもの」にするためには何を削って、何を強調して、どう整理すれば分かりやすいか考えてみてください。
相手の頭にスッと入っていくデザインに整えることで、あなたの頭の中にあるやりたいことや伝えたいことはちゃんと相手に伝わるはずです。
そして今回の裏テーマ、「自分自身の頭の整理」にもきっと役立つと思います。

デザインは整理整頓です。
誰が見ても一眼でどこに何があるかわかるように、フォルダや書類、調味料や衣服を整理するような気持ちでやってみるといいかもしれません。
デザインを味方にして、あなたの伝えたい思いをたくさんの方に伝えてみてくださいね!

直鞍ビジネス支援センター
デザインアドバイザー 村上夕子

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