2021年09月06日
色と配色を効果的に使うコツ
今回は、色と配色についてお話ししようと思います。
私は東京で10年ほどテキスタイルデザイナーとして働いてきました。
テキスタイルデザイナーとは洋服や服飾雑貨(スカーフ、ハンカチ、靴下、バック等)の柄を作り、配色を考えるお仕事です。
特に私のいたデザイン会社のデザイナーはとにかく色に厳しい人だったので、色についてはかなり鍛えていただいたように思います。
ちょっと話が逸れてしまいますが、、、
ファッション業界では特に「色」は重要です。
まず初めに決める「トレンド(流行)」は「色」なんですね。
いわゆる「トレンドカラー」や「流行色」と言われるものです。
これはなんと2年前に決められます。
つまり、2021春夏のトレンドカラーは2019年6月に決められていて、今年の6月には2023年のトレンドカラーがもうすでに決められているということです。
誰が決めるのかというと、インターカラー(国際流行色委員会)という機関です。
年に2回、6月と12月に加盟国の代表者が参加する会議で決められています。
ちなみに、その年の流行色は1色だけではなく、毎年500色の中から20~30色ほど選ばれているとのこと。
因みにインターカラーに日本から選出されているJAFCA(日本流行色協会)が発表した2021年のトレンドカラーは、「ゼロホワイト」。
(日本流行色協会HP引用)
上記にあるように「色」にはそれぞれイメージがありますよね。
例えば、
赤・・・危険、情熱、興奮、温暖
青・・・誠実、清潔、寒冷、空、海、爽やか
緑・・・安心、安全、エコ、森、自然、リラックス
オレンジ・・・元気、明るい、ビタミン、親しみ
白・・・純粋、無垢、信頼感、繊細
黒・・・高級、重圧、強さ、威厳
特に意識しなくても何となく共通認識としてある色のイメージ。
トレンドカラーも世情による真理を読み解いて、今みんなが何を求めているかを分析し、そのイメージに合う色を選んでいるのですね。
では、私たちもそれを応用しましょう!
ということで、ここで本題に戻ります。
ショップカード、Webサイト、フライヤーなどを作るとき、私はまずご自身の店舗やブランド、商品のブランドカラーを3色選ぶことをお勧めしています。
この3色は、
1、ベースカラー
2、メインカラー
3、アクセントカラー
の3種類で、比率は上から6:3:1くらいです。
色選びの基準は、個人経営の店舗であればまずは何より「好きな色」をメインカラーとして選んでください。
すでに店舗や名刺、看板があるという方はどんなお店にしたいかというイメージがあるため、潜在的にそのイメージの配色で、好きな色を使ってコーディネートしていることが多いです。
そのため、メインカラーは決めやすいと思います。
その他イベントや特定の商品のためのフライヤーなどでは、ターゲット層のお客さまや参加者にどのようなイメージを持ってもらいたいかで色を選ぶのがいいと思います。
次に選ぶのはベースカラーとアクセントカラーです。
メインカラーを基準にして選んでいくのですが、色は組み合わせることでイメージが変わります。
例えば、
白×青・・・清潔感、知的
黄色×青・・・元気、爽快
白×ピンク・・・透明感、儚さ
白×ピンク・・・華やか、楽しい
など
「色」は、生まれた時から常に身近にあるという方が多いので、そのイメージは人によって違いがあまりないように思います。
そんな「色のイメージ」をうまく使いこなすことで「自分が伝えたい商品やサービス」をより分かりやすくお客様にお伝えすることができます。
Nビズには「DIC株式会社」が販売している「DICカラー見本」を常備しております。
その色数はなんと652色!
そんなたくさんの色の中から相談者さまがイメージする色を一緒に探して、ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーを決めるお手伝いや、どう活用していくかというアドバイスもさせていただいております。
ブランドカラーを決めておくとブランドデザインがしやすくなりますよ!
ということで、今回は「色」のお話をさせていただきました。
「色」にはその国の伝統色(日本の伝統色、中国の伝統色、フランスの伝統色などなど、、)もありそれぞれの文化や自然環境が大きく関わっていて、それを読み解いていくのもとても面白いですよ。
歴史や文化や心理と密接な「色」について、少しでもご興味持っていただけたでしょうか?
「色探し」の際には是非一度ご相談においでください!
直鞍ビジネス支援センター
デザインアドバイザー
村上夕子
私は東京で10年ほどテキスタイルデザイナーとして働いてきました。
テキスタイルデザイナーとは洋服や服飾雑貨(スカーフ、ハンカチ、靴下、バック等)の柄を作り、配色を考えるお仕事です。
特に私のいたデザイン会社のデザイナーはとにかく色に厳しい人だったので、色についてはかなり鍛えていただいたように思います。
ちょっと話が逸れてしまいますが、、、
ファッション業界では特に「色」は重要です。
まず初めに決める「トレンド(流行)」は「色」なんですね。
いわゆる「トレンドカラー」や「流行色」と言われるものです。
これはなんと2年前に決められます。
つまり、2021春夏のトレンドカラーは2019年6月に決められていて、今年の6月には2023年のトレンドカラーがもうすでに決められているということです。
誰が決めるのかというと、インターカラー(国際流行色委員会)という機関です。
年に2回、6月と12月に加盟国の代表者が参加する会議で決められています。
ちなみに、その年の流行色は1色だけではなく、毎年500色の中から20~30色ほど選ばれているとのこと。
因みにインターカラーに日本から選出されているJAFCA(日本流行色協会)が発表した2021年のトレンドカラーは、「ゼロホワイト」。
「ゼロ」から考える /真実を見抜く「知性」と「清廉潔白さ」/「清潔さ」
日本流行色協会(JAFCA)は、2021年を象徴する色として白を選びました。白は、白紙に戻すなど「はじまり」を示す言葉によく使われます。希望を胸に、ゼロから考えるという意味を込めて、「Zero Whiteゼロホワイト」と名付けました。
白には他に「知性」「潔白」というイメージがあります。2021年は何が本当かを見抜く「知性」が求められます。政治に対しては隠し事のない「清廉潔白」が望まれるでしょう。
そして公共空間、家庭内ではウイルスから身を守る対策は今後も続けていかなくてはなりません。「清潔さ」は商品をデザインする上で大事なキーワードになります。白は「清潔さ」を表現するために欠かすことのできない色になります。
(日本流行色協会HP引用)
上記にあるように「色」にはそれぞれイメージがありますよね。
例えば、
赤・・・危険、情熱、興奮、温暖
青・・・誠実、清潔、寒冷、空、海、爽やか
緑・・・安心、安全、エコ、森、自然、リラックス
オレンジ・・・元気、明るい、ビタミン、親しみ
白・・・純粋、無垢、信頼感、繊細
黒・・・高級、重圧、強さ、威厳
特に意識しなくても何となく共通認識としてある色のイメージ。
トレンドカラーも世情による真理を読み解いて、今みんなが何を求めているかを分析し、そのイメージに合う色を選んでいるのですね。
では、私たちもそれを応用しましょう!
ということで、ここで本題に戻ります。
ショップカード、Webサイト、フライヤーなどを作るとき、私はまずご自身の店舗やブランド、商品のブランドカラーを3色選ぶことをお勧めしています。
この3色は、
1、ベースカラー
2、メインカラー
3、アクセントカラー
の3種類で、比率は上から6:3:1くらいです。
色選びの基準は、個人経営の店舗であればまずは何より「好きな色」をメインカラーとして選んでください。
すでに店舗や名刺、看板があるという方はどんなお店にしたいかというイメージがあるため、潜在的にそのイメージの配色で、好きな色を使ってコーディネートしていることが多いです。
そのため、メインカラーは決めやすいと思います。
その他イベントや特定の商品のためのフライヤーなどでは、ターゲット層のお客さまや参加者にどのようなイメージを持ってもらいたいかで色を選ぶのがいいと思います。
次に選ぶのはベースカラーとアクセントカラーです。
メインカラーを基準にして選んでいくのですが、色は組み合わせることでイメージが変わります。
例えば、
白×青・・・清潔感、知的
黄色×青・・・元気、爽快
白×ピンク・・・透明感、儚さ
白×ピンク・・・華やか、楽しい
など
「色」は、生まれた時から常に身近にあるという方が多いので、そのイメージは人によって違いがあまりないように思います。
そんな「色のイメージ」をうまく使いこなすことで「自分が伝えたい商品やサービス」をより分かりやすくお客様にお伝えすることができます。
Nビズには「DIC株式会社」が販売している「DICカラー見本」を常備しております。
その色数はなんと652色!
そんなたくさんの色の中から相談者さまがイメージする色を一緒に探して、ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーを決めるお手伝いや、どう活用していくかというアドバイスもさせていただいております。
ブランドカラーを決めておくとブランドデザインがしやすくなりますよ!
ということで、今回は「色」のお話をさせていただきました。
「色」にはその国の伝統色(日本の伝統色、中国の伝統色、フランスの伝統色などなど、、)もありそれぞれの文化や自然環境が大きく関わっていて、それを読み解いていくのもとても面白いですよ。
歴史や文化や心理と密接な「色」について、少しでもご興味持っていただけたでしょうか?
「色探し」の際には是非一度ご相談においでください!
直鞍ビジネス支援センター
デザインアドバイザー
村上夕子